銀座4丁目並木通り本店 閉店のお知らせ

毎々格別のお引き立てを賜り誠に有難うございます。

今般、4丁目並木通り本店ビルの老朽化による建替えのため、平成29年1月末をもって閉店を致すこととなりました。長い間ご贔屓を賜り心より厚く御礼を申し上げます。 フラッグシップショップとして10月15日にオープンいたします銀座すずらん通り店が2月以降は本店となりますので、引き続き、ご愛顧の程よろしくお願いを申し上げます。

現在の本店は、昭和39年東京オリンピック・パラリンピックが開催された年の5月に竣工いたしました。日本で初めてのオリンピックを目前に控え、活気あふれる中での開店だったと聞いております。並木通り歩道上に掛けられたよしずから、こぼれる陽射しがゆらゆらとし、独特の初夏の風情が感じられた頃だと思います。3丁目の読売新聞社・有楽町の朝日新聞社からの輪転機の回る音も、高度経済成長期に相応しく力強く聞こえてきた時代です。

当時、本店の1階では煎餅の販売のほか、奥にお茶席がありました。そこには私の父が木場の材木屋に懇願して買い求めた、大きな杉の一枚板のテーブルが置かれていました。 お客様より、
「オレはこのテーブルの前で女房にプロポーズしたんだよ」
「向かいの会社に勤めていた頃、よく来ていたんだけど、定年してからは昔の仲間と一杯やるときはここに集合なんだよ」
「歌舞伎見た後にいつも来るのよ」
いろいろなお話を伺いました。

十数年前、2階にお茶席を移し、今もそのテーブルの周りにはたくさんのお客様の笑顔が溢れています。
52年が経ち、多くのお客様にお使いいただき、昭和から平成。高度経済成長・バブル・リーマンショックなど、多くの事を知っているテーブルです。来年には次の出番を待つこととなります。
そして2020年、再び東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることになりました。
2度のオリンピックの間、ご愛顧頂き誠に有り難く思っております。今後は、5丁目にて新たな歴史を刻んでいく所存でございます。
どうぞ今後とも末永くお引き立てのほどを心よりお願い申し上げます。

七代目 店主


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